タラバガニ

コラム(カニ全般)

タラバガニとズワイガニはどっちが美味しい?価格や大きさも比較

1. 1分で分かる!タラバガニとズワイガニの違い比較表

クエスチョンマーク
年末年始や特別なお祝いの席に欠かせないカニですが、「結局どっちを買えばいいの?」「自分の好みに合うのはどっち?」と迷ってしまう方は非常に多いです。

まずは結論からお伝えします。

  • 「お腹いっぱいカニ身を頬張りたい!豪快な食べ応え重視」ならタラバガニ
  • 「カニ本来の甘みや、濃厚なカニ味噌も楽しみたい」ならズワイガニ

それぞれの特徴をひと目で比較できる一覧表を作成しましたので、購入前の参考にしてください。

比較項目 タラバガニ ズワイガニ
味・食感 身が太くプリプリして肉厚な食べ応え。味は淡白であっさり。 繊維が細かく柔らかい。強い甘みと旨味がある。
カニ味噌 基本的に食べない(茹でる前に流してしまうため)。 濃厚で絶品。甲羅焼きなどで楽しめる。
おすすめ料理 焼きガニ、BBQ、ボイルそのままで カニ鍋、カニしゃぶ、刺身
価格相場 全体的に高価 ピンキリ(訳あり品などは比較的安価)
生物分類 ヤドカリの仲間(脚は8本) カニの仲間(脚は10本)

このように、両者は全く異なる特徴を持っています。

「高いお金を出して失敗したくない」という方は、「カニ味噌を食べたいかどうか」を最初の判断基準にすると失敗が少なくなります。タラバガニには基本的にカニ味噌が入っていない(美味しくないため取り除かれている)ため、味噌好きの方がタラバガニを買ってしまうと期待外れになってしまうからです。

次項からは、それぞれの味や価格の違いについてさらに深掘りしていきます。

2. 【味・食感】どっちが美味しい?決定的な3つの違い

ズワイガニ
「どっちが美味しい?」という質問に対する答えは、あなたが「どんな食体験を求めているか」によって180度変わります。

豪快な食感を求めるならタラバガニ、繊細な味わいを求めるならズワイガニと言えるでしょう。ここでは味と食感の具体的な違いを解説します。

タラバガニ:プリプリの食感とガッツリした食べ応え

タラバガニの最大の魅力は、なんといってもその圧倒的なボリューム感と弾力です。

脚が太く、身の繊維もしっかりしているため、口に入れた瞬間に「プリッ」とした強い弾力を感じられます。淡白であっさりとした味わいですが、噛めば噛むほどジューシーな肉汁が溢れ出し、まるで「海のエビやステーキ」を食べているような満足感があります。

「細かい殻を剥くのは面倒だから、大きな身を一口で頬張りたい!」という方には、間違いなくタラバガニがおすすめです。

ズワイガニ:濃厚な甘みと繊細な旨味

対するズワイガニは、きめ細やかな繊維と濃厚な甘みが特徴です。

身は非常に柔らかく、口の中でホロホロと解けていくような食感を楽しめます。タラバガニに比べて身は細いですが、その分「カニ本来の旨味」が強く、出汁もよく出ます。

醤油やポン酢をつけなくても十分に美味しいほど味が濃厚で、「日本酒を飲みながらちびちび楽しみたい」という通な方や、繊細な和食を好む方に愛されています。

最大の違いは「カニ味噌」!食べるならズワイガニ一択

味の面で最も注意しなければならないのが「カニ味噌」の有無です。ここを間違えると失敗します。

  • タラバガニ:基本的にカニ味噌は食べられません。
  • ズワイガニ:濃厚なカニ味噌が絶品です。

実は、タラバガニのカニ味噌は油分が多く独特の生臭さがある上、茹でると身に流れて味を損ねてしまうため、通常は茹でる前に洗い流されてしまいます。そのため、市販されているタラバガニには味噌が入っていません。

もし、あなたが「甲羅酒を楽しみたい」「濃厚な味噌に身を絡めて食べたい」と考えているなら、迷わずズワイガニを選んでください。

3. 【価格・相場】高級なのはどっち?値段の違いを検証

お金(1万円札)
カニを購入する際、もっとも気になるのがお値段です。予算に合わせて選ぶためにも、両者の価格傾向とコストパフォーマンスについて知っておきましょう。

1kgあたりの相場比較:タラバガニの方が高価な傾向

一般的に、同じ冷凍品で比較した場合、タラバガニの方が価格が高くなる傾向にあります。

タラバガニは成長するのに長い年月がかかる上、主な輸入元であるロシアなどの国際情勢の影響を受けやすく、近年価格が高騰しています。「カニの王様」という名の通り、価格も王様級です。1kgあたりで比較すると、ズワイガニの1.5倍〜2倍ほどの値がつくことも珍しくありません。

一方、ズワイガニは流通量が多く、比較的リーズナブルに入手可能です。ただし、「越前ガニ」や「松葉ガニ」といった国産ブランドのタグ付き活ガニの場合は別格で、タラバガニを遥かに超える高値で取引されることもあります。

可食部(食べられる量)で考えるとコスパが良いのは?

「殻の重さ」も含めて販売されるカニにおいて、実質的なコストパフォーマンス(満足度)はどうでしょうか。

  • タラバガニ:殻は硬くて重いが、身一つ一つが巨大。一本食べた時の満足感が非常に高い。
  • ズワイガニ:殻は軽めだが、身は細い。数を食べる必要がある。

単純な重量単価ではズワイガニの方が安いですが、剥く手間をかけずにガッツリお腹を満たしたい場合は、タラバガニの方が「値段なりの満足感」を得やすいと言えます。

逆に、「家族みんなで鍋を囲んで、量(本数)をたくさん食べたい」というシーンでは、安価で本数の多いズワイガニの方がコストパフォーマンスが良いと感じられるでしょう。また、ズワイガニは「訳あり品(脚折れなど)」が市場に多く出回るため、これらを上手に活用すれば、かなりお得にカニを楽しむことができます。

4. 【大きさ・見た目】ギフトや宴会で映えるのはどっち?

お歳暮のイメージ
お歳暮などのギフトや、親戚が集まるお正月の食卓では「見た目のインパクト」も重要な要素です。それぞれの見た目の特徴を知って、シーンに合わせた選び方をしましょう。

見た目のインパクトなら王様「タラバガニ」

「うわっ、すごい!」という驚きの声を上げさせたいなら、タラバガニが最適です。

タラバガニは甲羅の幅が25cm以上にもなり、脚を広げると1mを超える個体も珍しくありません。太くてゴツゴツとした棘(トゲ)のある殻は迫力満点で、「カニの王様」の名にふさわしい圧倒的な存在感があります。

特に、お皿からはみ出すほどの太い焼きガニや、豪快なカニ鍋の写真はSNS映えも抜群。パーティーやBBQなど、「豪華さ」や「ボリューム」を演出したいシーンでは、タラバガニの右に出るものはいません。

姿(丸ごと)で楽しむなら「ズワイガニ」

一方で、料亭のような「上品な高級感」を演出するならズワイガニです。

タラバガニは大きすぎる上に味噌が食べられないため、基本的に「脚だけ(肩脚)」の状態で流通しますが、ズワイガニは「姿(丸ごと一杯)」の状態で手に入ります。

お皿の上に真っ赤なカニが丸ごと鎮座している姿は、日本のお祝い事の象徴です。また、越前ガニや松葉ガニなどのブランドガニには、産地を証明する「タグ」が脚に付けられています。このタグが付いているだけで、「最高級のギフトをもらった」という特別感を相手に伝えることができます。

5. 料理別のおすすめ!失敗しない選び方はこれ

焼きタラバガニ
「どんな料理にして食べたいか」が決まっているなら、カニ選びはもっと簡単になります。それぞれの肉質に合った最適な調理法を選ぶことで、美味しさは何倍にも膨れ上がるからです。

焼きガニ・BBQ・ステーキなら「タラバガニ」

網焼きやホットプレートで焼くなら、タラバガニが圧倒的におすすめです。

水分量が比較的少ないタラバガニの身は、加熱しても身が縮みにくいという特性があります。焼くことで水分が適度に飛び、旨味がギュッと凝縮され、ホクホクとした食感が増します。

太い脚をガブリと頬張る「焼きタラバ」は、BBQのメインディッシュとして主役級の活躍をしてくれます。バター醤油やレモンをかければ、まるでステーキのような満足感を味わえるでしょう。

カニ鍋・しゃぶしゃぶ・刺身なら「ズワイガニ」

温かいお鍋や、繊細な味を楽しむならズワイガニを選びましょう。

ズワイガニは「良い出汁(ダシ)」が出ます。カニ鍋にした際、ズワイガニから染み出した甘い出汁が野菜やスープに溶け込み、鍋全体を美味しくしてくれます。そして何より、シメの「カニ雑炊」が絶品になります。(タラバガニは出汁が出にくいため、雑炊の味が少し物足りなくなりがちです)

また、新鮮なものが手に入るなら、とろけるような甘みをダイレクトに感じる「刺身」や、お湯にくぐらせて半生で食べる「カニしゃぶ」も、繊維が柔らかいズワイガニならではの特権です。

6. 実はタラバガニはカニじゃない?知っておきたい豆知識

ビックリマーク
ここまで味や価格の違いを比較してきましたが、実は生物学的に見ると、この両者には衝撃的な違いがあります。

知っているとカニを食べる時の話題にもなる、ちょっとした豆知識をご紹介します。

タラバガニは「ヤドカリ」の仲間

名前に「カニ」と付いていますが、タラバガニは実は「ヤドカリ」の仲間に分類されます。

その証拠に、脚の本数を数えてみてください。

  • ズワイガニ(カニの仲間):はさみを含めて10本(5対)
  • タラバガニ(ヤドカリの仲間):はさみを含めて8本(4対)

厳密にはタラバガニにも5対目の脚が存在するのですが、ヤドカリのように甲羅の中に隠れて退化しており、外からは見えません。

また、タラバガニの味噌が茹でても固まらず美味しくないのは、ヤドカリの特性を持っているからだと言われています。逆にズワイガニは正真正銘の「カニ」であるため、横歩きをし、美味しい味噌を持っています。

それぞれの旬の時期(ベストシーズン)

美味しい時期を逃さないためにも、それぞれの「旬」を押さえておきましょう。

●ズワイガニの旬:冬(11月〜3月頃)
国産の松葉ガニや越前ガニ漁が解禁される冬がベストシーズンです。「冬の味覚」として楽しむならズワイガニが季節感としてもピッタリです。

●タラバガニの旬:春〜秋、または冬
タラバガニは国内流通の9割以上が海外(ロシアやアラスカ)からの輸入品です。産地によって漁期が異なるため一概には言えませんが、オホーツク海の流氷が去った後の「4月〜5月」などは身入りが良いとされています。

ただし、現在は冷凍技術が非常に発達しているため、「旬に関係なく、一年中美味しい状態の冷凍カニが手に入る」のがタラバガニの強みでもあります。

7. まとめ:ガッツリ派はタラバ、濃厚な味派はズワイを選ぼう

まとめ
ここまでタラバガニとズワイガニの違いを徹底比較してきました。

どちらも高級食材であり、それぞれに違った「美味しさ」があります。決して「どっちが上」ということはありません。重要なのは、「誰と、どうやって食べるか」です。

最後に、失敗しない選び方のポイントをもう一度整理します。

★タラバガニがおすすめな人

      • とにかく「お腹いっぱいカニの身を食べたい」
      • 細かい殻を剥く作業が面倒な人
    • BBQや焼きガニで、豪快にかぶりつきたい人
    • 見た目のインパクトで食卓を盛り上げたい人

★ズワイガニがおすすめな人

  • カニ本来の「繊細な甘み」や「旨味」を味わいたい人
  • 「カニ味噌」は絶対に外せない人
  • カニ鍋にして、シメの雑炊まで楽しみたい人
  • お刺身やしゃぶしゃぶで食べたい人

年末年始の集まりや、特別なお祝いの席。あなたの目的に合ったベストなカニを選んで、至福のひとときをお過ごしください。

もし予算に余裕があるなら、「タラバとズワイの食べ比べセット」を取り寄せて、その違いを家族や友人と語り合いながら食べるのも、最高に贅沢な楽しみ方ですよ!

  • この記事を書いた人
カニ職人たかし

カニ職人たかし

カニを愛し、カニに愛された漢たかし。 カニの美味しいお店や人気のカニ通販情報をお届け。 カニのことならお任せあれ。

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